EPA (イワシ油)とは

人間の体では合成できない必須脂肪酸であり、オメガ3系の多価不飽和脂肪酸の一つです。血液の凝固を抑制し(血液サラサラ効果)、中性脂肪値を下げ、動脈硬化を防いで血管年齢を若かく保つ作用があり、また色々な炎症を抑える働き(体内の免疫反応の調整)により、アレルギー疾患や膠原病などの症状も緩和します。以前の疫学的な研究で、1日にイワシ3~9匹分のEPAを摂取することで心大血管のトラブルを5年間で2割程度減らすことがわかりました。さらに元々中性脂肪が高く、HDL(善玉コレステロール)が低いハイリスクの方では5年間で5割も冠動脈硬化によるイベントを減らすこともわかっています。サプリメントとして有名ですが、効果があることが証明されているため、医薬品として処方することができます。