高尿酸血症とは

血中の尿酸値が高くなると、体内で結晶を作りいわゆる痛風と呼ばれる病気となります。血清尿酸値が7.0mg/dlを越えると高尿酸結晶と診断されます。高尿酸結晶がある方は、痛風という病気だけでなく、日常の生活習慣の問題で、高血圧、脂質異常症、糖尿病、および動脈硬化とも関連する可能性が高いと言われているため、痛風発作がないからと放置せずに、適切な値にコントロールすることが必要です。尿酸のもとになるプリン体を多く含む食品(ビール・レバー・肉類・魚類など)を控えることも必要ですが、腎臓からの排泄低下や体内での生産増加が関与していることもあるため、それらを是正する薬をうまく使用することが重要です。通常、8.0mg/dl以上で尿酸降下薬の開始を考慮します。なかなか達成が難しい場合もありますが、目標値は6mg/dl以下です。