胸痛・胸部違和感

胸痛とは胸が痛くなることですが、そこまで行かなくても何となく、胸が重苦しいような状態を胸部違和感と表現します。
いろいろな原因がありますが、我慢できないような激しい胸痛および背部痛などは、急性心筋梗塞や大動脈解離などの生命にかかわる重大な病気である可能性があるので、迷わず救急車を呼ぶことをお勧めします。

そこまでは行かなくても、胸部の奥の方が痛い、ある程度痛みが強いが、数分から十数分で消失する。
体をある程度動かすと(階段とか坂道を登るなど)胸痛がでる場合は、冠動脈の動脈硬化による狭心症である場合があります(労作性狭心症)。
また、運動とは関係なく、どちらかというと休んでいるときや朝寝起きにおこる場合は、冠動脈の痙攣による狭心症(攣縮性狭心症)である可能性があります。
はっきりした胸痛でなくても、胸部違和感や左肩が重いなども狭心症の症状である可能性がありますので、当院にご相談してください。

また、不整脈などでも胸部違和感が生じることがあります。
心臓以外が原因の場合もありますが(胸壁の痛み、帯状疱疹、胃炎や食道炎、ストレス、気胸など)、このような場合でも当院でできる検査で鑑別やある程度の治療が可能です。